若者の進学応援プロジェクト 奨学金等の経済支援制度を知り、我々と一緒に夢をかなえましょう!

特定非営利活動法人

若者の進学応援プロジェクト

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これまでのブログ(アーカイブス)

【第31号】 令和3年11月23日更新

足立高校1年生保護者会で説明しました。

1113日(土)の午後、都立足立高校の1年生保護者会の中で奨学金等の進学資金について説明を行いました(詳しくは会報第29号をご覧ください)。開催予定時間の前に保護者の方がほぼお揃いになり、関心の高さがうかがえました。

当日はハイブリッド方式、つまり会場に来場された保護者の方に直接説明するとともに、その様子を自宅等におられる保護者の方にインターネットで配信するという形式でした。この場合、オンラインのみの場合と異なり目前にいる方(全参加者の一部ですが)の反応で、カメラの向こうにいる方も含めて説明内容がどの程度伝わっているか、どこに関心があるかなどがよく分かり、説明にもメリハリをつけることもできます。

今回の説明に対して、保護者の方々はメモを取るなど熱心に聞いておられました。終了後のアンケートでもよく分かったなど高い評価を頂きました。

【第30号】 令和3年9月17日更新

九州地区私立短大協会の研修会で『奨学金制度の現状について』の講師を務めました。

9月7日、九州地区私立短期大学協会(九短協)の研修会において『奨学金制度の現状について』というタイトルで講師を務めました。WSOPの活動に以前から関心をお持ち頂いていた九短協の役員の方からのお話でした。

これまでは高校等の主催者の場所に伺ってのリモート説明はありましたが、今回は此方と遠隔の九州の主催者を介してのズーム講演という形式であること、講演対象が短大の関係者で奨学金等の学生支援には精通された方々が対象であること等でこれまでにはない緊張がありました。

事前にWSOPの運営会議の中で遠隔講演のリハーサルを行い、モニター画面の使い方や音声等について委員の皆さんにチェックしてもらう等の準備を行い、講演当日(9月7日)も新宿区のNPO協働推進センターに部屋を借り、運営委員で、カメラ・マイク等のチェックを済ませて講演に臨みました。

研修会には10名の学長・理事長を含む、50名程の教職員の方が参加され、WSOPの運営委員もズーム視聴させていただきました。

講演は14時5分から15時15分まで70分でしたが、ズームの技術的な問題もなく、予定通りに説明を終えることができました。

今回の講演では、奨学金等の支援制度の他に、特に高校生を取り巻く環境の変化や奨学金等の申請の早期化等についても説明させていただきました。

九短協の皆様から多面的な角度からの説明で新鮮であったこと、須らく高校の早い段階での対応が必要であること等多くの気付きがあった事等をお伝えいただきました。

少しでも九短協の皆様のお力になれたのであれば、大変うれしく思います。

これからも、ズーム等での説明会や相談会等も含め、色々な機会に積極的に対応していきたいと考えています。

【第29号】 令和32月20日更新

 我々の活動を知って、相談して欲しかった

    ―切なくて、やりきれなかったことー

2月9日、NHKのクローズアップ現代で『最愛の家族に何が?コロナ禍の心中』をテーマにした番組が放映されました。その番組の中でシングルファザーとその娘の心中も取り上げられていました。

父親はコロナ禍で収入が減り、娘の大学進学資金について悩んでいたそうです。娘は父親が病気がちであり、高校卒業後、1年間アルバイトで進学資金のお金をためて進学したいのでアルバイト時間を増やしたいと言っていたといいます。

一方、父親は娘の希望を何とか実現させられないかと、奨学金を借りることも考え親戚に奨学金の保証人を頼んでいたそうです。その間、何があったのか、親戚に保証人を頼む数日前に二人は亡くなっていたという内容の番組でした。

 

最近、我々のHPに、『子供の進学費用が足りません。どんな支援制度があるかもわかりません。助けてください。』という相談があった事を思い出しました。この相談者にはこれから利用できる奨学金とその手続きについて分かり易くお伝えしました。

 数日後、奨学金を利用することで進学の目途がついたと謝意を表す丁寧なメールが届きました。

 

 経済的に厳しければ給付奨学金もあり、保証人が必要な貸与制でも学生の負担抑制のため低廉な保証料である機関保証がある事など誰か教えてあげていたのだろうか?これらの事をご存じであれば、少しは心配が軽減されていたのではないでしょうか?

この番組の後半では、苦しい時に声を上げることの重要さを伝えていましたが、声を上げることだけではなく、その悩みをしっかり受け止めて相談に乗ってくれる所が何処にあるのかを普段から知っておくことも重要ではないでしょうか。我々の活動の周知の大事さについて考えさせられました。

【第28号】 令和32月10日更新

潤徳女子高校で保護者対象の奨学金の説明会を行いました!!

26日、WSOPHPにも載っていますが、足立区との協定に基づく活動の一つとして潤徳女子高校で奨学金の説明会を行いました。保護者会でという予定でしたが、新型コロナの拡大を避けるため、録画し後日配信するという形になりました。

当日は校長先生はじめ多くの方に迎えられ、まず校長先生から学校の取組の説明を頂戴しました。生徒が将来の選択肢を広げるため進学を考えること、そのためにも奨学金のことをよく知ることが重要だというお気持ちをお聞きすることができました。

録画は、まず校長先生のお話があり、その後講師紹介、そして説明となりました。校長先生はじめ学校関係者、足立区教育委員会の方々がその場で熱心に聞いておられました。カメラの前に座り、照明を受けて、画面に映す説明資料の操作をしながらと、慣れない録画でしたが聞き取りやすい話をすることができたと思います(手前味噌で恐縮です)。

保護者の方、高校生本人がこの話をよく聞いていただき、進学の準備をしていただければと思います。

機会を頂きました潤徳女子高校、足立区教育委員会に感謝します。

 

【第27号】 令和32月7日更新

頑張れ!!

寒い日が毎日続いていますね。

駅に向かう道、駅からの道で高校生にすれ違うことがよくあります。少し前は学期末試験の時期だったのか、参考書やノートで勉強しながら歩いている姿を見かけました。新型コロナで高校生も大きく影響を受けました。その中にあって努力している姿を見ると、「危ないよ」と思いながらも「頑張れよ」と心の中で声をかけています。

また、「世界史は将来必ず役に立つから」と話し合っている声が後ろから聞こえたこともあります。「そうだよ、勉強が無駄になることは無い。私のように(失敗先生に)なるなよ」と心の中で応援している自分がいます。

【第26号】 令和126日更新

―東京都受験生チャレンジ支援貸付事業、港区給付奨学金の募集  地方自治体の広報紙を見ましょうー

121日付の東京都の広報紙「広報東京」に「受験生チャレンジ支援貸付事業」の募集案内が載っていました。中学3年・高校3年・これに準じる方を養育する一定所得以下の世帯を対象にする東京都の独自の支援事業です。貸付の限度額は、塾代20万円、高校受験料27400円、大学等受験料8万円です。無利子で、さらに高校や大学等に入学した場合は返済が免除されます。

条件や審査がありますが、受験料の工面を考えている方は検討されてはどうでしょうか。

何と言っても、高校や大学等に入学した場合は返済が免除されるのは魅力的だと思います。

問合せ先はお住いの市区町村です。

これまで、東京都のこの支援事業や足立区の独自奨学金や返済支援制度などの進学支援の取組の紹介をしていました。そしてブログ子が見た範囲では、足立区の周辺の区においても同様の取組はあまり見当たりませんでした。ところが、少し前に港区の広報紙を手にする機会がありました。港区は来年度から大学・専門学校等を対象とした給付型奨学金制度を創設します(広報みなと20201121日号)。そして現在、進学予定者・在学者対象に募集中です(120日の消印まで有効)。

地方自治体からの色々な支援策のお知らせはそれぞれの広報紙を通じて行われることが多いと思います。広報紙は新聞折り込みで配布されることが多いですが、見逃した場合でも駅や公共施設でも自由に取ることができます。コロナ禍の影響で必要な情報が伝わりにくくなっていると耳にします。それを補うためにも都道府県や市区町村などの広報紙に目を通すようにされてはどうでしょうか。進学支援に限らず、色々と役に立つ情報が載っていますよ。

 

【第25号】 令和125日更新

 ズームを使った相談会を計画してみました!!

  新型コロナ感染症の拡大によって、これまでと同じようなイベントの実施が難しくなっています。WSOPの関係でも、足立区の奨学金等の説明会・相談会が、今年度は説明会を開催せずに個別相談会のみになりました。新型コロナ対策は講じられていましたが、それでも参加を躊躇した方もいらっしゃったかもしれません。

  そのため、WSOPも相談者がコロナの心配なく安心して、自宅からでも相談できるオンラインについてメンバー間で協議し、試行的にオンライン個別相談会を行うこととしました。

  ホームページにおいて10月31日、112日、7日(各午前)の3回ズームを使ったオンライン個別相談会を行うことを告知しました。その結果、申込ページへのアクセスは20数件と多くありましたが、「相談したいがズームの方法がよくわからない」等との電話やメールがあり、このような人に対して結果的には電話とメールで回答することになりました。

  今回、オンラインでの相談件数はゼロでしたが、相談希望者は多くおられたので、オンライン相談会も引き続きトライしたいと考えています。 

  WSOPは、これからも色々な機会を捉え、支援制度の情報を収集整理し、必要としている高校生や保護者の方の求めに応えていきたいと思います。

 

【第24号】 令和123日更新

1118日、朝日中高生新聞の記者の取材を受けました。

朝日中高生新聞は、朝日学生新聞社(朝日新聞社の関連会社)が、中高校生を対象に毎日曜日に発行している新聞で、発行部数は約52000部ということです。

取材の目的は、新型コロナウイルスの影響が、家計にも影響がで始めているとの認識の下、中高生に向けて、進学を金銭面でサポートする制度があることを、また貸与型の奨学金などを借りる前に知っておくべき事などを特集で伝えたいというものでした。

WSOPは高校の低学年など早い時期から奨学金等の支援策の情報を知って、進学準備に活かすことが効果的であると考えています。そのためにも取材を受けることが有益であると考え、対応することにしました。

取材は、築地にある朝日新聞社新館において行われ、WSOPからは運営委員の3名が出席して、記者の取材に対応しました。

約1時間半に及ぶ取材で、新修学支援制度をはじめどのような支援の仕組みがあるのか、個々の仕組みのメリット・デメリットは何か、利用に当たり気を付ける点は何か、どのようにして探せばいいのか、そして今回の新型コロナの影響で家計急変した学生への支援など説明してきました。

 取材の結果の記事は、12月に発行される同紙の紙面に載るということでした。

 どのような特集記事になるのか、私たちの説明がどの程度載るのか分かりませんが、コロナ禍の影響が深刻さを増していくという調査結果もあります(2020.11.29朝日新聞)。ぜひ、多くの方に修学を支援する制度の存在を知っていただき、有効に活用していただきたいと思います。そして夢を諦めないでと願います。

 

【第23号】 令和1122日更新

高等学校で説明会を実施 一年生の全保護者対象

1114日(土)、東京都立足立高校において1年生の保護者対象に奨学金等の説明会を行いました。

「奨学金等の情報を早い時期に知っていただきたい」という同校の考えで、1年生の保護者会の中での説明会となりました。なお、この事業は足立区教育委員会と締結した協定の一環として実施されました。

出席者は約170人、うち来校者は31人、オンラインでの参加者は約140人でした。保護者会ということで、奨学金の説明に当てることのできる時間は約30分と限られていました。したがって、要点だけの説明になりました。

短い時間でも大きな効果

短時間にも関わらず、参加者アンケート(来校者対象)では「良かった」、「分かり易かった」という感想がほとんどでした。また、この時点で進学資金計画を立てていない保護者の全員が、「今回の説明を聞いて資金計画を立てていきたい」と回答しました。

参加者からは、「上の子供の時に聞きたかった」、「今回の説明で奨学金の利用を考えたい」、「とても勉強になった。子供とよく話し会いたいと思う」等の感想も寄せられました。

ぜひ説明会等の実施を

これまでの説明会等で、「このような説明はもっと早く受けたかった」等の意見が多く出ていました。そして今回、1年生の保護者への説明は非常に有益であること、既存の行事に短時間組み込むことでも大きな効果があることがよく分かりました。

新型コロナ感染症の影響で学校行事が例年のようには実施できないという状況がありますが、流行の拡大が続く中、進学資金に不安を持つ保護者は増えつつあると思います。高等学校等においては何かの工夫をして、経済的支援に関する情報の周知に取り組んでいただきたいと思います。

必ず喜ばれます。足立高校の例で実証されています。

 

【第22号】 令和1027日更新

足立区の「奨学金などの個別相談会」に協力しました

1024日の土曜日、足立区の「奨学金などの個別相談会」が開催され、WSOPが相談員を務めました。

 10月24日、足立区のこども支援センターにおいて「奨学金等の個別相談会」が開催されました。相談会の前後の打合せなどで、足立区の取組をお聞きする機会がありました。その中で印象に残ったのは、「区内の大学から、後期の授業料納入について、延納(納期の延長)の希望をする学生が例年よりも多い」ということ、このこともあり区の支援措置として、育英資金の一括送金(通常は年2回に分けて送金)と新たに免除条件付きの10万円の貸付を行っているということでした。

これまでも足立区の支援策が充実していることは聞いていましたが、現状の把握と迅速な対応に改めて感心しました。

  多額な学校納付金を準備する時期を考えると、コロナ禍の影響は後期以降の納付金に出てくる可能性があります。大学等の方々には、学生の事情に応じた支援や配慮をぜひ行っていただきたいと思います。

 

相談に来られた方の子供さんの学年は高校の全学年に渡っていました。

コロナの影響で、奨学金の予約採用申込の連絡が学校からインターネットであったが、そのことに気づかなかったという方がおられました。この方は気づいた後積極的に情報収集を行っておられました。コロナ禍は今年特有の事情かもしれませんが、気づかないということは今後も、誰にも起こりうることです。気づいた時にどうするかが大事だと思います。また、高校2年生や1年生の方など準備する時間がある場合、様々なアドバイスが可能です。

多くの方に、足立区のような説明、相談の機会を用意してほしいと思います。

 

【第21号】 令和21020日更新

 学生への支援策

  後期の授業料にも納付猶予等があります!!

10月16日、文部科学省は「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学生への支援状況等に関する調査」の結果を公表しました。

https://www.mext.go.jp/content/20201016-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf

 (調査結果の概要)

これによると、令和2年年度前期授業料について、99.1%の大学等(大学・短大、高等専門学校)が納付猶予を実施したとあります。後期についても97.5%の大学等において納付猶予や納付猶予の締め切り延長を実施または実施予定ということです。

 

一般に授業料は前期と後期に分割して納入することが通例です。1月にコロナの国内での感染が確認され、その後2月末に全国の学校に休校の要請、4月に緊急事態宣言が発出され、その後緊急事態宣言は解除されたものの、国民生活は影響を受け続けています。前期授業料については以前からの用意で支払えたものの、その後の経済状況の変化で予定が狂ってしまったという方も出ていると思います。

ほぼすべての大学等が何かしらの納付猶予等を実施又は実施する予定となっていますから、授業料について困難を抱えている方は、速やかに学校に相談されることをお勧めします。また、家計急変は年度途中での奨学金の申請理由になりますので、奨学金についても合わせて検討してください。申請には事態発生からの期限がありますので、こちらも早急に相談されることをお勧めします。

 

【第20号】 令和215日更新

新修学支援制度の対象校発表

進学を考えている学校が含まれているか、確認を

911日、文部科学省から2020年度から実施されている給付奨学金と授業料減免を柱とする新修学支援制度の令和3年度の対象校が発表されました。これによると、大学・短期大学は1,082校中1,060校(確認割合98.0%)、高等専門学校は57校中57校(100%)、専門学校は2,688校中1,967校(73.2%)が対象校として確認されています。なお、新設予定の学校については追って確認審査を行う予定とされています。

同時に、これまで対象校として確認されていた大学等のうち6校が確認を取り消されています(下表参照)。これらの学校に在学する学生・生徒で対象となっている学生・生徒は、確認の取消しの後においても新制度の支援を受けることができます。

 

確認を受けていない大学等に進学した場合、授業料減免や給付奨学金の対象になることはできません。受験を考えている大学等が対象校として確認されているかを確認してください。昨年本プロジェクトが相談を受けた中にも、進学を考えている学校が確認校ではなかったという事例がありました。オープンキャンパスなどでは学校から説明があるかもしれませんが、自分の手で確認するようにしてください。文部科学省のホームページで、確認された学校の一覧表が公表されています。

https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/1420041.htm

 また、確認を受けた学校は文部科学省等に提出した申請書類の内一定のものを公開することが義務付けられています。どこで公開されているか分かりにくい場合は文部科学省の以下のホームページから探すことができます。ぜひ一度、調べてみてはどうでしょうか。

https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/1421393_00001.htm

 

確認を取り消された大学等の一覧(令和2911日)

学校種

学校名

所在地

大学

東北女子大学

青森県弘前市

大学

上野学園大学

東京都台東区

短期大学

東北女子短期大学

青森県弘前市

短期大学

東九州短期大学

大分県中津市

専門学校

北海道福祉教育専門学校

北海道室蘭市

専門学校

北斗文化学園インターナショナル調理技術専門学校

北海道室蘭市

専門学校

札幌医療リハビリ専門学校

北海道札幌市

専門学校

明日佳幼児教育専門学校

北海道札幌市

専門学校

神奈川柔整鍼灸専門学校

神奈川県相模原市

専門学校

中部美容専門学校名古屋校

愛知県名古屋市

※本確認の取消しの際、高等教育の修学支援新制度の対象者として認定された者が在学しているときは、当該者については、確認の取消しの後においても新制度の支援を受けることができる。

 

【第19号】 令和286日更新

コロナ禍の影響を受けた学生への大学独自の支援

  コロナ禍により影響を受けた学生への支援措置―国による緊急支援金の支給、奨学金の採用の弾力化、大学が行う授業料減免への助成など―については、これまでもホームページやこのブログにおいて紹介してきました。

84日の朝日新聞朝刊に、大学が独自に講じた支援に関する調査結果が載っていました。ご覧になった方もおられると思いますが簡単に内容を紹介します。参考にしてください。

(調査は624日~727日に国公私立の768大学対象に実施し、652大学から回答)

 

学費納入期限の延長・分納許可・・・82%

支援金の給付・・・65%(実施決定済・実施の方向)

実施決定63%(全員対象44%、一部対象19%)

実施の方向2%(全員に実施方向1%、一部に実施方向1%)

検討中6%

実施しない25%

未定・未回答5%

学費の減額や免除・・・29%(国立62%、公立35%、私立23%)

大学がアルバイトを募る、紹介する・・・30%

学費返還を決めたのは一部返金も含め2%で、多くは、オンライン授業が難しい実技の指導が必要な芸術系や医療系の大学。

 

これを見ると、ほぼ全ての大学が大学独自の支援を行っているのではないかと思われます。影響を受けている方は、国の支援策や奨学金への申込なども含め、学校に相談してみてください。

学内業務に学生を雇用することは、本ブログの第11号で紹介したように、幾つかの大学では以前から行っています。金額の多寡はあれ、継続的な収入があれば学生の安心につながるでしょう。また、近隣の方々などの支援を頂いて食料等の配付をしているという取組を紹介している記事も見られます。

多くの方がコロナ禍は今後も続くだろうと指摘しています。様々な支援が広がり、そして継続的に行われることを期待したいと思います。

ブログ子は、以上のような在学生への支援の他に、大学等への進学希望者、つまり受験生に対して受験費用の支援も必要ではないかと思います。例えば、東京都では「受験生チャレンジ支援貸付事業」を行っています。このような措置あるいは受験料の減額などは、経済的に困難ではあるが進学意欲がある受験生を大いに助けることになると思います。

 

【第18号】令和2年7日10日更新

菩薩の道(学生支援緊急給付金の申込)

突然ですが、「菩薩」という言葉をご存知ですか。地蔵菩薩とかの菩薩です。手元にある広辞苑第5版(少し古いですが)では、「大乗仏教で、自利・利他を求める修行者を指し・・・」とあります。

WSOPのホームページのトップページにもある(20207月10日現在)ように、学生支援緊急給付金の第2次募集が始まります。第1次募集の時に学校ごとの枠の関係で学校から推薦されなかった人もいるかもしれません。あるいは、学校への申請自体をしなかった人もいるかもしれません。そういう人も含め、自分が該当すると思う人はぜひこの機会に申請してください。

「今回だって推薦されないかもしれない」「無駄じゃないか」と思う人もいるでしょう。でも、申請をしなければ、支援を必要としている学生の人数にも数えらません。申請をすれば、選ばれなくても支援が届かなかった人が残ったということになります。そうすると、次回あるいは別の支援策を考える時に支援を必要とする人数の考慮に入ります。あなたが申請することが、あなた自身の必要のためでもあり、同時にあなたと同様に支援を必要としている仲間あるいは後輩のためにもなるということです。愉快ではありませんか。他の人のためになることをもしているわけです。

上で触れた「地蔵菩薩」ですが、「旅人や子供を守ると言われる」(新明解国語辞典)とあります。学生というのは、自らの人生を切り拓いていこうとする人であり、新しい人生に向かう旅人です。

皆さん、ここは一つ菩薩になった(自利・利他の精神)つもりで、学生支援緊急給付金の要件に該当すると思う人はぜひ申請をしましょう。

【第17号】令和2年6日15日更新

2次補正で大学独自の授業料減免への支援を拡大

大学による支援策の拡大と学生の利用を期待

2020年度第2次補正予算が、612日に成立しました。ある新聞では「中小・医療支援に重点」とされています(613日読売新聞朝刊)が、教育関係では学校の臨時休業に伴う児童生徒等の学びの保障に774億円、困窮学生等に対する支援に153億円、大学・高専・専修学校の遠隔授業の加速に73億円などが計上されています。

学生への支援153億円の中心は各大学等が行う独自の授業料等の軽減措置への支援の拡大で、国立大学分45億円、私立大学分が94億円となっています。

1次補正予算で、大学が独自に行う授業料減免措置への支援として7億円(国立大3億円、私立大4億円)が計上されていました。この金額を見た時、今年4月から新しい修学支援措置(授業料減免・給付奨学金)始まっているので、困難となっている学生への支援としてこの措置が利用できるとはいえ、この対象にならない学生への支援としてこの金額で対応できるのかと思いました。それが今回大幅に増額されました。

私立大学の場合、補助率も引き上げられます。第1次補正では補助率1/2でしたので、国庫補助と同額の自己負担が必要でした。ブログ子は、学校法人自体がオンライン授業その他で追加的な支出に迫られている中、独自の学生支援に取り組みたくても財政的に慎重になってしまわないかと思っていました。第2次補正では、補助率が2/3に引き上げられています。依然法人負担が必要ですが、その金額は第1次補正に比べると軽減されています(経済的に困難になった学生の修学継続支援なので法人負担ゼロでいいのではと思いますが、補助率引き上げも大きな改善です)。

個々の大学が、この予算額の増額と私立大学に係る補助率引き上げを受け止め、より積極的に学生支援に取り組むことを期待したいと思います。学生の皆さんも是非学校に問い合わせてください。

【第16号】令和2年6日1日更新

大学等の受験生へも支援が必要ではないでしょうか!

新型コロナ感染症による緊急事態宣言が解除され、日常生活が戻りつつあると耳にします。しかし、新型コロナウイルスがなくなったわけではなく、「With Corona」だそうです。元の日常ではなく、新しい日常の由縁です。

 この新型コロナ感染症の拡大により国民生活は大きな影響を受け、大学・短大・専門学校に在学する学生に対しては、給付型奨学金などの奨学金、授業料減免、そして学生支援緊急給付金などの学業継続のための支援措置が取られています。

 大学等の入試に関しては、「日程の繰り下げや出題範囲の限定などの見直し」を検討する、そのために文部科学省の依頼で全国高校長協会がアンケートを行うとされています(530日読売新聞)。既に、総合型選抜(旧AO入試)、学校推薦型選抜(旧推薦入試)について、文部科学省は各大学に対し配慮を求めています(514日付通知)。

 このように経済困難となった学生や、大学入学試験に関しては対応が進められています。

では、受験に要する費用についてはどうでしょうか。 

 日本政策金融公庫の令和元年度調査では、大学入学費用は平均で約82.8万円となっています。このうちの入学金は奨学金等で賄える可能性があるものの、受験費用(受験料、受験のための交通費・宿泊費)が平均で約31.9万円と多額に上っています。交通費・宿泊費は地方の高校生にとって多額になっているはずです。

 この費用の工面ができないと、試験の日程や出題範囲が配慮されても、高校生は出願できません。大学に入学できれば様々な支援措置で学業を継続、達成できますが、入学できなければ、全ての機会はありません。

受験費用への配慮、支援も必要ではないでしょうか。ブログ子は検討してほしいと思います。

【第15号】令和2年5日1日更新

 令和2年度補正予算が意味するもの! 

 新型コロナウイルス感染症対策で特別定額交付金(国民1人に10万円支給)などを内容とする補正予算が編成されました。

教育関係では2,763億円が計上されており、この中で注目されるのが「GIGAスクール構想の加速による学びの保障(2,292億円)」です。金額が最大というだけではなく、今後の学校教育の在り方に大きな影響を及ぼすと思うからです。

GIGAスクール構想(注)は、児童生徒11台端末(高等学校については3クラスに1クラス分)及び高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する計画です。令和元年度補正予算に2,318億円が計上され、令和5年度までの5年間で地方交付税措置(年1,805億円)と国費によって完成する予定でした。今回の補正予算で令和3年度~5年度の国費が前倒しされ、今年度中に小学校1年生から中学校3年生の全学年について、11台端末が実現することになります。

これまで、学校のICT環境の整備は地方交付税措置で進められてきましたが、整備が遅れているだけではなく、自治体間の格差が大きいという問題がありました。今回の措置によって、全国で一気に整備が進み、かつ自治体間の格差も解消されることになります。

臨時休業となって校内で授業ができない期間でもオンラインで子供たちが学べる環境が整います。しかし、効果はこれに止まらないと思います。ICT環境が整備されたことによって、日常の学習においても予習・復習や練習問題に止まらず、調べる学習などにも利活用されることなどで学校における教育・学習が大きく変わる(改善・充実する)ことが期待されます。

また、大学についても遠隔授業(遠隔の双方向授業やオンデマンド授業)を実施する環境整備の予算が計上されています(27億円)。つまり、小学校から大学まで遠隔授業などを実施する体制が整備されることになります。

この補正予算が契機で、小学校から大学における授業、教育の実施方法が大きく変わっていくのではないでしょうか。

 

(注)GIGAとは「Globaland Innovation Gateway for All」の略

-了-

【第14号】令和2年4日10日更新

皆さん学校からのお知らせに注視してください!

「緊急事態宣言発令に伴う対応」

 47日に緊急事態宣言が発令されました。お店や会社の中には休業したり、一部を閉鎖したり、営業時間を短縮したりするところも多いようです。

学校についても、多くの学校で構内への立入り禁止や事前許可制とするなど一層制限が強化されています。奨学金をはじめ学年初めの様々なガイダンスや事務手続きがさらに変更になると思われます。

〇学校からの連絡を見落とさないよう、また指示された対応を確実に行うよう一層注意してください。
〇もし、見落としていることに気づいたら、躊躇せず学校に連絡しましょう。

学生・生徒の皆さんも外出を自粛して、自ら感染しないよう、あるいは人にうつさないように注意し、新型コロナウィルス感染症が早期に収束し、日常の生活に復帰できる状況を作り出せるようにしましょう。

今が大事な時期ですね。

なお、以下は機構の理事長からのメッセージ(概略)です。

『 新型コロナウィルス感染症の影響等により学期はじめの行事、授業、説明会などが延期・中止となっている学校等もありますが、JASSOとしては、学校と連携しつつ、奨学金の申込み等について可能な限り柔軟に対応していく所存です。困ったことがあれば、学校等にも相談しつつ、JASSOの奨学金相談センターに遠慮なくお問い合わせください。』

何かあったら、学校JASSOの相談センター(0570-666-301)に相談してください。

                              -了-

【第13号】令和2年4日6日更新

「奨学金の説明を聞き逃さないで下さい」

4月になりました。

学校では色々な説明会が行われます。奨学金の手続きに関する説明会もその一つで、大学などでは開催案内(時間と場所)が学内の掲示コーナーに掲示され、あるいは学生対象のサイトに載り、該当者や希望者が集合し、資料を受け取り、説明を聞きます。

しかし、今年は新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、多くの学校で授業開始を遅らせることが想定されます(既に発表している学校もあります)。加えて、説明会は行わず、書類配布やオンラインでのビデオ説明などで代えるところが多いと思われます。

例年でも、新学年のあわただしさなどの中で気付かずに説明を聞き逃すことが起こりがちですが、今年は例年と全く違う対応になるのでより多くの学生・生徒が聞き逃す事が懸念されます。また、その場で質問できないので理解が不十分なままになってしまうことも懸念されます。

皆さんは学校からのアナウンス(掲示板、ポータルサイト、メールなど)に注意して、手続き漏れにならないように気を付けてください。また、分からないことがあったら一人で迷わないですぐに学校の担当者に相談するようにしてください。

                             -了-

【第12号】令和2年3日24日更新

新型コロナウイルス感染症の拡大の防止で思うこと

新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策で様々なイベントなどが中止されたり、延期されたりしています。多数の会議も中止や延期になっています。若者の進学応援プロジェクトが3月21日に開催予定でした奨学金等の説明・相談会(江東区教育委員会後援)も、説明会部分は中止し、相談会部分も既に予約をされていた方のみ対象に縮小となりました。

しばらく前、ある会議が開催されました。開催が延期になっていたもので、通常は一般公開なのですが、会場にはマスコミ関係者を除いて一般の人を入れず、その代わりYouTubeでライブ公開されました。会議開始に先立って、感染拡大防止のため、一般の傍聴者は入れずYouTubeでの公開にしたこと、出席者の間隔は1メートル空けていること、マイクは各委員の前に置かれているものを使う(委員の間で回さない)こと、これらのマイクは消毒済みであること、換気のため会場の一部のドアを開放しておき、さらに会議の中ほどで全部のドアを開けることなどの説明がありました。

感染の拡大防止のためには、「換気の悪い密閉空間」「人の密集」「近距離での会話や発声」の3条件が重なる場を避けることが重要ということです。会議開催に当たって、これに沿った配慮を行ったことが分かりました。

私たち11人が具体的な行動において感染拡大防止に注意することが大事だと思います。私たちの相談会でも、相談の机を会議室の隅と隅に間隔を大きく空けて置き、途中で扉を開けて換気をしました。

この会議で、ブログ子にとって1つ良いことがありました。ライブ中継するので、発言前に必ず名前を言うこと、声がマイクに入るようにすることの2点が委員に対して注意喚起され、その結果、各委員の発言がよく分かりました。この注意はライブ中継=ウイルス拡散防止のためです。しかし、このこと自体良いことなので、今後このような会議の委員に常識、注意事項として定着してくれると良いと思います。

ウイルス拡散防止で、手洗いの重要性や咳エチケットが言われていますが、これらは公衆衛生上良いことであり広く定着すれば将来にとって有益だと思います。

 

【第11号】令和2年3日19日更新

「学校の中で」働きながら学ぶ(働ける大学)

しばらく前に「働ける大学」という記事を目にしました。

 「働きながら学ぶ」ということでは、東洋大学の独立自活奨学金制度が知られていると思います。これは、東洋大学の2部(夜間部)を第一志望とする受験生を対象とする推薦入試で、日中は大学事務局で勤務し、夜間に学ぶことになります。

募集人員は各学科1名の計9名で、フルタイムで働いた場合年収180万円程度になります。この他に学費の半額相当の奨学金(年額265千円)が支給されます。

しかし、学生を雇用する大学はここだけではありません。「学内で働く」「学生」で検索すると、幾つかの大学の取組が出てきます。目についたものだけで、例えば

・嘉悦大学  働ける大学(ヒューマン・リソース・センター)

・早稲田大学 スチューデント・ジョブ

・金沢工業大学 学生スタッフ(学内インターンシップ)

・福岡大学 商学部第2部 学内ワークスタディ

・中村学園大学 スチューデントジョブ

・筑波大学 学食、チュータ、TAetc・・・大学でバイトしよう

などがありました。

これらの大学では、大学が学内の仕事で学生を雇用し、経済的な支援とすることに加えて、多くの場合、実際の勤務経験を通して学生にキャリア形成、資質能力の向上を図ることなどを目的としています。

現在、多くの学生が奨学金や授業料の減免等の経済的支援を利用していたり、アルバイトをしていたりしています。学内での仕事は、通勤時間が不要、勤務先が大学で学業の継続に注意している、学生の能力開発ができるなどのメリットがあります。オープンキャンパスの時に聞いてみるなど、調べてみてはどうでしょうか。

 

【第10号】令和2年3日6日更新

高大連携について

もし、会計専門職を目指しているのなら

商業高校と協定を結び職業会計人を育てる高大連携プログラムを実施している大学があります。高崎商科大学(群馬県)です。2013年度にスタートし、現在38の商業高校が参加しています(同大HP)。高大連携Haul-Aプロジェクトと呼ばれています。

その特徴は以下のようなものです(リクルートカレッジマネジメント219号)。

(1)協定校在学中の日商簿記1級合格を目指している高校生に特別の教育プログラムを提供する。

(2)入学後は、会計プロフェッショナルコースが用意されている。

(3)日商簿記1級又は2級の取得済みの生徒は特待生入試を活用して4年間授業料免除等の優遇を受けることができる(注)。

このプログラムの成果ですが、2015年度以降毎年、現役の学生による公認会計士試験の合格者を出しているとのことです。大学在学中に合格すると、実務経験を在学中から積むことができ、早い時期から専門職として活躍することができることになります。

 

将来会計関係の専門職に就きたいと思っている中学生なら、または商業高校に入学して会計に関心を持ったのなら、こういう進路選択もあるのではないかと思いました。同様の取組をしている大学が他にもあるかもしれません。高校進学時も含めて、色々と調べられてはどうでしょうか。

注 同大HPによれば、(1)TUC特待生制度、(2)Haul-A特待生制度(Haul-A特待生推薦入試(種・種)に合格した者に適用)、(3)スポーツ特待生制度の特待生制度があります。

【第9号】令和2年2月22日更新

予約採用候補者の進学支援先(専門学校)の確認について

127日のブログで、予約採用候補者の決定通知が高校等を通じて配布されていることをご紹介し、あわせて「自分の進学先の学校が認定されているかを是非確認してください。特に専門学校は要注意です。」と案内しました。

給付型奨学金は、今年4月から開始される新しい修学支援措置の一環として実施されます。この修学支援措置には学生側がクリアすべき要件がありますが、学校側にもクリアする要件があります。

なぜ「特に、専門学校は要注意」かと言いますと、専門学校ではこの修学支援措置の対象にならない学校が多数あるからです。

文部科学省の公表データ(令和2116日現在)によると、大学・短期大学は、国公立は全校が確認を受けて対象となっており、私立も897校中866校と96.5%の学校が確認を受けています。しかし、専門学校は2714校中、確認を受けた学校は1690校(62.3%)です。つまり、専門学校中4割弱の学校は対象になっていないということです。

もし、進学予定の学校が対象でないとしたら、給付型奨学金だけでなく、授業料等の減免措置も利用できなくなり、資金計画が全面的に違ってしまいます。

この確認を受けている割合は都道府県ごとで違いがあるようです。学校基本調査の学校数と比較すると確認を受けているのは半分以下という県が幾つもあります。6割強の学校が認定されているから大丈夫だろうなどと思わずに確認されると良いと思います。

 

【第8号】令和2年2月4日更新

高校と大学が連携する教育活動について

高校と大学が連携して行う高大7年間を見通したプログラム

昨年の事になりますが、大阪市立大阪ビジネスフロンティア高校※の「高大7年間を見通したプログラム」の話を聞く機会がありました。

同校のHPによると、在校中に一定の成績を修め、「英語」「簿記会計」「情報処理」のライセンスを取得することや、連携大学との連携プログラムに参加し、成果を収めることによって、およそ60名の生徒が連携大学へ進学することができます。連携大学としては、関西大学(会計連携特別プログラム、ビジネスリーダー特別プログラム)など数校の大学があります。

つまり、高校と複数の大学が1つのプログラムを共同で構築し、実施していると言えると思います。既に、簿記会計に関係しては、公認会計士試験に合格する卒業生が出ているとのことです。

将来何になりたいのか、そしてそのために今何をすれば良いのか。これを持っていることが大事だと聞いたことがあります(なりたい何かは今後変わっても良いのだそうです)。

将来の職業や進路について目的意識があるのなら、普通科高校から大学という進路にこだわらずに、高校進学時にこういった選択もあるのではないか、そのように思いました。

※天王寺商業高校など3つの商業高校を統合して20124月に設立された高校です。

【第7号】令和2年1月27日更新

令和2年4月進学予定者の奨学金予約採用候補者の決定通知が高校等を通じて配布されています。

特に給付奨学金の候補者決定通知は、授業料減免制度の対象者も兼ねる事もあり、今後の学生生活を送る上で影響は大きいと思います。

給付奨学金の採用候補者に決定した人は、自分の進学先の学校が認定されているかを是非確認してください。特に専門学校は要注意です。あとでこんなはずではなかったと後悔しないためにも確認は必要です。確認は文科省のHPでできます。

https://www.mext.go.jp/content/20191220-mxt_gakushi01-000001167_1.pdf 

また、進学後に授業料減免の適用を受けるために手続きが必要です。ご注意ください。

ところで、決定通知を受け取られた高校生や保護者の方の中には、想定していた区分が違っていたとか、修正申告したが修正分の反映はされなかったとかで動揺された方もあったように聞いています。 

給付奨学金受給者も進学期間中に毎年、適格認定があります。その時に改めて前年の収入によって区分が変わる事も考えられます。

また、修正申告したが間に合わず、給付奨学金に採用されなかったような人も在学期間中に給付奨学金の申請ができるので申請してみたらいかがでしょうか。

 いずれにしても、採用されればそれで完了というわけではないので、学業に励むことはもとより、進学先の学校などから伝えられる情報によく注意することが必要です。
 

第6号】令和元年11月25日更新

「企業版ふるさと納税」を活用して進学の支援

「ふるさと納税」という言葉は多くの人が聞いたことがあると思います。平成30年度の実績は5127億円になっています(総務省集計)。地方自治体は様々な取組にふるさと納税の資金を充てており、「教育・人づくり」「子ども・子育て」に充てている自治体も多数に上っています。

ところで、「企業版ふるさと納税」はご存知でしょうか。ブログ子は「名前を聞いたことがあるような気もする」という程度でした。

これは「地方公共団体が取り組む地方創生プロジェクトに対して、企業が寄付を行った場合に、通常の損金算入措置による約3割の税の軽減効果に加え、更に3割の税額控除が受けられる仕組み」(内閣府発行企業版ふるさと納税活用事例集)です。

この事例集に、企業版ふるさと納税を活用して進学支援となる事例が紹介されていました。たとえば、群馬県下仁田町では「卒業後に町内に定着すると実質的に補助となる奨学ローン」(※)の取組を行っています。長崎県は、「対象の業種に就職した学生への奨学金返還支援」を行っています。この2例の他にも進学の支援に取り組んでいる自治体もあります。

地方自治体や企業の方々で、企業版ふるさと納税を利用して若者を支援するというのはいかかがでしょうか。

町と提携する町内金融機関が行う奨学ローンについて、高校・大学在学中は金利の支払い相当分、卒業後は利用者(学生)が町内に定住する場合に元金及び利子の支払い相当額を補助。

 

【第5回】令和元年11月4日更新

 少し前のことになりますが、1026日(土)に、足立区教育委員会との共同開催で『奨学金等の進学資金説明会・相談会』を実施しました。

 

 説明会には、土曜日の午前9時半という時間にも関わらず約30人の区民の方が来られました。運営委員5人が対応し、用意した資料を基に説明し、また相談会では予め予約をされた7組の方から、様々な内容のご相談を受け、区、区民の方から高い評価を頂き、充実した内容の催しとなりました。

 

 説明会では一般的な制度の説明等を中心に行いました。個々の相談者には色々な状況があります。今回はその状況の中でより適した奨学金等の利用について一緒に考える事ができました。

 

 頂いた質問や感想からも分かりますが、一般的な質問の背景に個別の事情があり、個別の質問の中に全般的な理解で解消できるものもあります。全般的な理解の増進とともに、相談の受け皿として当プロジェクトの存在を多くの方に知っていただき、利用していただくように活動を広めなくてはならないと改めて感じました。 

 

詳細は、会報などでお知らせをする予定です。

 

【第4回】令和元年9月19日更新

修学支援措置の対象となる認定校の公表について

いよいよ919日です。新しい修学支援措置(給付奨学金と授業料減免)の対象となる大学や専門学校については、920日頃に学校名が公表される予定となっています。この支援措置の利用を考えている方(多くの方は、既に日本学生支援機構の給付奨学金に申し込み済みと思います)は、この学校名の発表に注意してください。

また、既に大学等に在学している方について、今回の修学支援措置の対象となるのかというご質問を頂いています。

2020年度に導入される給付奨学金は基準に該当すれば、現在大学に進学されている学生にも適用されます。

文部科学省のHPでは、「既に大学等に在学している人も、令和2年度に引き続き在学する予定の人は申し込めます今年の秋頃以降、在学している大学を通じて案内しますので、大学に確認してください。」と説明しています。利用を考えている方は、学校の担当との連絡を密にし、申請を逃すことのないようにしてください。

 

【第3回】令和元年7月29日更新

学校からの機関要件確認の申請は725日が提出期限

今回の修学支援措置について、「進学先として考えている学校が対象となっているかどうか分からない」。

このような悩みを持つ方が多いと聞きます、現にWSOPにもそのようなご相談があります。

文部科学省が公表している資料「機関要件の確認事務に関する指針(2019 年度版)令和元年6月25 日」では、学校からの機関要件確認の申請は725日が提出期限となっています。

ということは、今日(7月29日)時点では希望する学校は全て提出済みということになります。既に自校のホームページに申請したことやさらには申請書そのものを公表している学校もあります。学校訪問やオープンキャンパスなどの際に学校に提出したかどうかなどをお尋ねになってはどうでしょうか。

なお、奨学金の申請期限も近づいています。申請忘れはないでしょうか。

 

【令和元年7月17日 第2回】

ブログを開設しました。

若者の進学応援プロジェクト(WSOP)が特定非営利活動法人の認証を得て活動を始めてから3年目に入りました。WSOPはホームページでの情報提供を大きな活動の柱にしています。活動をより充実したものにするため、ブログでの情報提供を始めることにしました

これからブログのコーナーもよろしくお願いします。

奨学金の申込手続きについて

一生の間に何回もない重要な手続きというのがあると思います。

人生において大切な定年退職前後の手続きもその一つでしょう。重要な手続きにも関わらず、あわただしい状況でしかも初めての事なので内容がよく分らない(結構皆さん動揺されるようです)。

奨学金などの経済的支援策を申し込むという手続きも、何度もあるものではないけれども、重要なものです。

あわただしくなる前に、つまり早めに確認することが大事ですね。高校3年生になって始めるのではなく、高校に入学した機会にある程度確認しておくのもいいと思います。

経験者に聞くことも役に立つと思いますが、仕組みが変わっている可能性もあります。

必ず募集時の奨学金案内・申込みの手引き等でしっかり確認することが大事ですね。まずは説明をよく聞いて、焦らずじっくり読むと手続きの方法が見えてくるような気がします。

 第1回

【令和元年7月8日 第1回 初めてのブログです】

 

若者の進学応援プロジェクト(WSOP)が特定非営利活動法人の認証を得て活動を始めてから3年目に入りました。WSOPはホームページでの情報提供を大きな活動の柱にしています。活動をより充実したものにするため、ブログでの情報提供を始めることにしました

これからブログのコーナーもよろしくお願いします。

 

記念すべき第1号は、国の給付奨学金(新しい修学支援策)のことです。

5月に「大学等における修学の支援に関する法律」が公布されました。

1943年(昭和18年)に国の奨学金制度が整備されて以来、初めて大規模な給付奨学金制度が導入されます。経済的に困難な世帯が対象になりますが、奨学金制度が大きく変わることになります。学校や民間の奨学金団体等はそれぞれ実施されている奨学金の仕組みの見直しが必要になるかもしれません。

現在、来年度に大学、短期大学、専門学校への進学を考えている高校生などを対象に、国(日本学生支援機構)の給付奨学金の予約採用の手続きが始まっています。

給付奨学金を希望される方は、速やかに高校の担当の方にご相談をされるようにお勧めします。予約作用が決まっても辞退はいつでも簡単にできます。しかし、申し込まない限り予約採用されることはありません。なお、日本学生支援機構の貸与奨学金の予約採用の申込みも同時期に行われています。ご注意ください。

ホームページのトップページでも取り上げていますので、あわせてご覧ください。

 

このブログでは、WSOPの活動やその中でスタッフが気づいたことなどをお伝えできればと思っています。よろしくお願いします。

 

複雑な奨学金等の情報を高校生、保護者、先生の皆様に分かり易くお伝えします。

進学を諦めてはいませんか?また、就学を続けていくことが困難移なっていませんか?是非、このホームぺージを活用しご相談下さい。我々と一緒に問題を解決していきましょう。

大学等で奨学金を受けている学生の多くは高校在学中に申し込んでいます。安心して進学するには早い時期での対応が何より大事です。

奨学金を借りて就学するには、在学中の奨学生としての適格性が求められます。学校にもよりますが11月頃から確認作業が始まります。

詳細はこちら

ごあいさつ

若者の進学応援プロジェクト

進学や奨学金の返還について、プライバシー等を気にせず、安心して相談したり、必要な情報を得られる第三者機関が必要であることから、小林東京大学教授遠藤日本学生支援機構理事長(東京都教育委員)等を発起人として、北原筑波大学元学長梶山九州大学元学長及び馬城日本製紙株式会社社長株式会社中村建築設計室社長等の教育関係や経済界の皆様からの賛同を得て、この法人は設立されました。(役職名は設立時)